第34章 世界で一番大切な"師匠"※

「んっぐ、んふぅっ、！っ、し、ししょ、」


指を舐めさせながら腰を打ち付けてやっているせいで真っ赤な顔をして悶え苦しんでいるほの花。


一生懸命に舐めてくれている様子を見ると、よからぬことを考えついてしまうものだ。俺は指と一緒にゆっくり肉棒を引き抜いてやるとほの花の体を抱き起こす。


「……し、師匠？」


不思議そうにこちらを見上げてくるほの花の顔は安堵の色も見え隠れするが、こんなもので俺が満足したわけないだろう。


体を抱えると自らの肉棒の前に座らせてやった。


「…舐めろよ。さっきみたいに丁寧にな。これで俺を満足させられたらもう挿れねぇよ。」


正直挿れない、と言うのは嘘ではないが嘘のようなもの。
何故ならばいままで俺は口淫で達したことなどないから。
ほの花がそこまで上手いとも思えなかったので安易にそれを頼んだ。
俺のブツをどうやって舐めてくれるのか興味があったからだ。

結局のところ、まだまだコイツの中を堪能しきってねぇんだからこんなもんで満足できやしないのだ。


少しは恥ずかしそうにしてくれてもいいというのに、俺の肉棒を躊躇せずに掴むと当然のように口に持っていくほの花に眉間に皺を寄せた。


生娘ではないと分かっていたが、口淫など余程女にさせないと思っていたため、驚きと同時に悔しかった。


それはほの花が元恋人と濃厚なまぐわいをしていたということだからだ。

小さな口を目一杯開けて、肉棒を咥えるがもちろん咥えきることはできやしない。
先端だけ口腔内に収めると舌でぺろぺろと舐め出すほの花は手慣れている。

陰茎部分を手で扱きながら、口淫も同時にしてくるほの花は何度もこれをしたことがある証拠。それが俺ではなく元恋人にしていたと言うことも明白で、ため息を吐いた。

しかも、慣れているからかほの花がしてくれる口淫も手淫も気持ち良くて息が上がっていく。


これでは予想と全然ちがう。
下手したらこのまま持っていかれる。

口内で射精だなんて屈辱を受けるわけにはいかない。


それなのにほの花のそれは決して止まらない。苦しそうに顔を歪めながらも続けるその姿は健気で儚かった。