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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第33章 世界で一番大切な"継子"※





「…はぁ…。」


何回目のため息だ。
先ほど風呂場でほの花で抜いてしまったことでの罪悪感がハンパない。
何でこんなことシちまったんだ…。

兎に角ほの花を性的対象として見てしまったという事だが、金輪際そんなことは許されない。


「あれー?師匠?出たんですか?教えてくださいよぉ〜。」


気配には敏感だし、耳が良い俺が足音に気づかない筈がないのにあまりに考えすぎて背後を取られたことに気付かなかった。
鬼だったら即死だ。

しかし、後ろにいたのは先程風呂場で抜いちまった当事者のほの花。
汗は引いているがまだ火照った顔をしている彼女が情事後のように見えてしまい、心臓が拍動する。


「あ、ああ…悪ぃ悪ぃ。うっかりしてたわ。入ってこいよ。しっかり温まれよ。」


「??師匠、大丈夫ですか?顔が赤いですよ?熱でもあるんじゃ…」


「ねぇーーーーよ?!ないない。逆上せただけ。入りすぎたんだわ!心配すんな!大丈夫だ!」


「そうですか…?あの、良かったら薬ありますからね?私、薬師なので!!ふふん!」


得意げにそう言って笑うほの花だけど、頼むから一刻も早くこの場から出て行って欲しい。
再び勃ち上がっちまったらどうしてくれるんだ。


顔を引き攣らせながらも何とかそれを断るとペコリと会釈をして去っていくほの花の後ろ姿を見送った。
いなくなったらいなくなったで寂しく感じるし、いたらいたで反応しちまうのではないかと思って気が気でない。


「……暫く…顔を合わせられねぇな…」


少なくとも自分の気持ちが落ち着くまでは少し距離を置くしかない。
距離を置くと言ってもひとつ屋根の下に暮らしているのだから顔を合わせちまうが…。


とりあえず自分は欲求不満なのだ。
だからアイツにそんな気分になってしまったのだ。

そう思った俺はどこかに嫁がいないか家の中を探し出した。

死活問題だ。
こんなことでは継子に手を出しかねない。


庭に出れば須磨がいたが隣には大進の姿があるし、縁側では雛鶴と正宗が茶をしばいている。
…ということは残るはまきをだ…!


俺はまきをを探すために屋敷中を歩き回った。

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