第33章 世界で一番大切な"継子"※
ほの花とまぐわいなどもちろんしたことはない。
それなのに汗に濡れたほの花は美しかったし、首筋から垂れるそれは煽情的に見えた。
汗をかいてるはずなのに花の香りを漂わせてきて、少し前の布団から香った匂いがする。
もうあの匂いは消えてしまったけど、彼女が近くにいれば必ずその匂いがするのだ。
それを思い出しながら、ふんぞりかえって我が物顔で勃ち上がるその肉棒を握って上下に動かせば思わずため息が出るほど気持ち良い。
「っ、ふぅ…、は、…」
誰もいない風呂場には俺の声だけが響く。
陽の光が燦々と入ってきてこんな卑猥なことが繰り広げられているなんて誰も思うまい。
大体アイツの隊服は何であんなに布面積が少ねぇんだ…!乳がこぼれ落ちそうじゃねぇかよ…。柔らかそうなのに張りがありそうな良い形な乳房がよぉ…
考えれば考えるほどほの花の体が助平に見えてきて、肉棒はそれに反応していく。
そう言えば最近、ご無沙汰だったから近いうちに嫁の誰かに付き合ってもらうしかない。
そうしなければ俺はアイツを性的対象として見るというあるまじき行為を続けなければならない。
手を上下に動かして、必死にほの花を頭の中から追い出そうと試みるが、一度アイツで勃ちあがってしまったそれは終わらせるにはやはり方法は一つだ。
「…っ、ほの花…、は、ぁ…!」
悪ぃ…。
花のような匂いをさせて、美しい顔をくしゃくしゃにして笑うほの花の霰もない姿を想像してしまう。
白くて美しい肌を桃色に紅潮させて、俺を艶かしい表情で見てくれ。
花びらのように可憐な唇で俺の名前を呼べ。
そして其れで口づけさせてくれ。
体に触れれば厭らしい声で喘いで欲しい。
「ほの花…っ、ほの花…っ、くっ…そ…!何で、お前なんだよ…!」
凶暴な肉棒はほの花という名前に反応するかのようにどんどん膨張していく。
まるで水を得た魚のように。
「…なん、でだよ…!なんで、…継子…なんだよ…?ッ、くっ、そ…!!ほの花…ッッ!!」
俺は暴発寸前に湯船から体を出すと外に白濁を放出した。
床の上にはドロッとした欲望の証が此方を見上げていた。