第31章 忍び寄る終焉※
蜜が溢れて彼の屹立の上を簡単に抽送される。
それによって蜜芽が執拗に擦られて快感で身を捩ったとしても止めてもらえない。
腰を掴まれてぐりぐりと動かされるとねちょねちょと蜜が音を立てるのが恥ずかしくて目を閉じて耐える。
でも、本当に耐えなければいけないのは羞恥心ではなくて、快感
何度絶頂を迎えさせられれば気が済むのだろうか。
いつもより切なそうな顔をして追い詰められるような情交は息苦しさを感じる。
それなのに快感だけはちゃんと体を突き抜けるものだから心と体がかけ離れているようで少し怖い。
大好きで大好きでたまらないのに
此処でまぐわいをしているのに
どこか遠くの方でそれを眺めているような感覚
きっと宇髄さんもそうなんだと思う。
だからこんなにも執拗に追い詰めてくるんだ。
少しでも彼を安心させたい。
彼を追い詰めたいわけじゃない。
幸せになってほしい。
幸せでいてほしい。
あなたのことが世界で一番大切だから
快感を耐えながらも宇髄さんの顔に手を添えると自らその唇に口づけを落とす。
舌を差し入れてみると待ち構えていたかのように彼の舌が私を捕らえるが濃厚な口づけが始まってしまうと何も考えられなくなる。
宇髄さんの口づけは大好き
それだけでも達してしまうのではないか?と思うほど気持ちいいんだ。
それと同時に腰を動かされているのでまた絶頂へと昇り詰めていくのが分かる。
「ん、ふぅ、っ、んんっ、ふ、んっんん!」
口から漏れる嬌声を我慢することもできずに彼から与えられる刺激はどんどんと膨れ上がっていく。
背中がピンと張り、中から湧き起こる情欲が身体中を迸ると電流が走ったかのように何度目かの絶頂を迎えた。
「は、ぁ…っ、ひっ…、やあ…」
絡みつくような口づけから解放されると宇髄さんの胸にぺたんも体を乗っけて休憩しようと思っていたのに、秘所にあてがわれた硬い何かに冷や汗が出た。
しかし、言葉を発する前に勢いよく貫かれた其れで私の目の前に今日見た花火が散ったような気がした。
「ん、っあああッッ!!」
解されていない其処は火傷したような痛みを伴ったけど、貫いてからは動かずそのまま待ってくれている宇髄さんに緩急が激しすぎて頭がついていかない。