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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第31章 忍び寄る終焉※






お、女の子の背中におぶさるなんて……!
こんな情けないことがあっていいのか?!
いや、でも…体が発熱しているのか熱いし、呼吸も少し苦しい。
怪我も痛いし、ほの花が来てくれて良かったのかもしれない。


「…あの、さ…重く、ない?」


「んー?全然大丈夫。舐めないでよねー?」



そうは言っても背中にお邪魔してみて分かることは……



ほっっっっそい!!
そして柔らかいし、なんか良い匂いするし!
髪も艶々で綺麗だ。

こんな風にまじまじとほの花を見ることなんてなかったから今日は余計に彼女の美しさが際立って分かるようだ。


こんな姿を音柱の人に…万が一見つかったら……



「…お、俺…殺されるのかな…?」


「突然何?!怖いこと言わないでよ?どうしたの?」



ほの花は後ろを振り向きながらも不思議そうに見つめてくるけど、この状況はよく考えたら物凄くヤバいのではないか。
村田さんやアオイさんたちの話を聞くところによると音柱は本当にほの花を溺愛しているようで、嫉妬で柱の家を破壊したこともあるそうだ。しかしながらその時は未遂というか誤解だったらしい。


それなら今は…?

誤解も何もほの花に触ってしまってるし、情状酌量の余地すらないように見える。
さっきまで体が熱くてたまらなかったのに、今は悪寒がして全身寒い。


「…音柱の人に、見つかったら…俺、殺されちゃうんじゃないかと思って…。」


「え?ああ!大丈夫よ。宇髄さん、任務でまだ帰ってきてないから。」


「そ、そう言う問題じゃなくて…!絶対に言わないでよ?」


「分かってるよ〜!私だってお仕置き受けるかもしれないんだから言わないよ。」


そう言ってため息を吐きながら前を向くと、そのまま真っ直ぐに歩いていく。
お仕置き?…お仕置きを受けるのか?ほの花も?!え、ま、まさかお尻叩きとか…?


「……ほの花こそ大丈夫なの?お仕置きってどんな?万が一バレて何かあったら俺助けに行くから!」


「え?!い、いや…!ど、どんなって…、それは大丈夫!私じゃないと窘められないから!!お気持ちだけ…!」


ブンブンと首を振って立ち所に拒否をするほの花を不思議に思いながら、なるべく彼女に触れないように手を前で組んだ。


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