第28章 無欲と深愛※
「ああっ!はぁ、っ、あ、っ、やぁっ…!!」
奥に打ち付ける度に霰もない嬌声が全身を快楽へと導いていく。
ぬるぬるの秘所は俺の肉棒を受け入れる助けをしてくれていて、そのおかげで律動できている。
ほの花の蜜路がキツいのは仕方ないとして、濡れやすいことでこの情交が成り立っていると言っても過言ではない。
そうでなければ、この行為自体がほの花にとってツラい行為になってしまっていただろう。
こんな風に快感を感じている彼女を見られるのは男としてホッと一息つける瞬間でもある。
ただ滾った情欲はすぐに天国に向かって突き進んでしまうので、そんな一息はすぐに忘れてしまう。
「…は、ッ…気持ちいい、か。」
「う、ん…!きもち、い…も、いい?」
"もういい?"とは果ててもいいかと言うことだろう。余裕のない表情からして限界なのは間違いないが、それを決めるのは俺ではない。
「…いいのかよ?一回しか駄目なんだぜ…?俺、まだ無理だけど?」
「っ、む、りぃ…!一回なんて…!」
「ん?お仕置きだって言ったろ?選べよ。今、果ててもいいんだぜ?でも、その後は果てさせてやんね。」
「い、じわる…!!」
意地悪と言われようとお仕置きはお仕置きだ。
それに毒が体に残っている状態での情交なんて本来すべきではない。
分かっているけどお互い止められないのだから、これはほの花のためでもあるのだ。
明日になったらまた熱が上がってるかもしれないし、眩暈があるかもしれない。
ツラいのはほの花だと分かっていて止められない俺を許してほしい。
その代わり何かあったとしても一生面倒を見るし、妻として愛し抜くと決めている。
本当ならば俺の腕の中で安心して逝き狂えばいいとすら思っているが、致し方ないのだ。
「…ほら、選べよ。今、気をやるか。それとも俺ともう少しこのまぐわいを愉しむか…。」
「…ずる、い…よ。天元…。」
震えながらも深呼吸をして、気を整えようとしているほの花はどうやら我慢すると決めたらしい。
そんな彼女に口角を上げると、脚を持ち上げて折り畳み、更なる最奥へと打ち付けた。