• テキストサイズ

陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第27章 晴れ時々嵐、柱合会議にご注意を※




「嫁じゃないですぅーー!瑠璃さんは一回も嫁に来たことないじゃないですかぁ!天元様に断られたくせにぃ!」

「うるさいわよ、須磨。その口を縫い合わせてやろうか?」


須磨さんが身を乗り出して否定をしてくれるがこの女性がほの花様を疎み、宇髄様との仲を引き裂こうとしているのは明白だ。

この場に宇髄様がいないが、彼が困っていることなど手に取るようにわかる。定期便で毎回"俺の女"という書を送りつけてくるようなほの花様馬鹿の宇髄様。
頭を抱えている姿が目に浮かぶと彼の代わりにため息を吐いた。


「あー、あの…その瑠璃さんがうちのほの花様に何か…?」


「その前に淫乱女は何処にいるのよ。早く出しなさい。」


「ほの花様はお仕事でまだ帰りません。我々だけ先に荷物を置くために戻ってきました。」


淫乱女とは随分な言い方だが、あまりに当てはまらないその暴言に怒りよりも少しだけ笑いが込み上げてきてしまう。
確かにほの花様は昔から容姿は整っていたので我々とて美人だという認識はある。しかし、男心も分からないし、彼女の言うように男を手玉に取り、取っ替え引っ替えするようなスケコマシなどではあるわけがない。
そんなことできるくらいならば宇髄様と恋人関係になる前にとっくに嫁に行っていたことだろう。


「逃がしたの?天元に何か言われたわけ?先手を打ったって言うならその女を八つ裂きにするわよ。」


鋭い刃物のような視線は間違いなく本気だ。
ほの花様を殺すことも厭わない。そんな目だ。

ああ…だから宇髄様はこの方からほの花様を守るために自分の監視下に置いているのだろう。
雛鶴さん達三人もいれば監視はできるし、追い出して自分が知らないところでほの花様を手にかけることのないように。

この目は本気だ。
本気でほの花様を殺そうとしている目。
正攻法で戦えばほの花様は負けやしないだろう。しかし、服装を見るに宇髄様と同じく忍の家系の方。
隠密にやられたら危険性はなきにしもあらず。

何処まで行っても宇髄様には頭が下がる。
いつもほの花様のことを考えてくれている彼に心の中で深く感謝をした。

/ 2859ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp