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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第26章 君の居ない時間※





──宇髄天元様

取り急ぎ、謝らせてください。
実は刀鍛冶の里にて私が天元の恋人だと言うことをうっかり話してしまいました。ごめんなさい。
後から天元の認知度の高さを知ったので、それを知ってれば誤魔化したんだけど、今度あなたが此処を訪れた際に恥ずかしい想いをするかもしれないと思うと胸が痛みます。
まだ二人しか知らないのでなるべく人に言わないように伝えました。
もう私って本当に向こう見ずでごめんなさい。
今度から気をつけるね。
あ、感染者の方はだいぶ減って来たよ。
あとは予防接種をして落ち着いたら帰れると思います。

では、また。


         神楽ほの花──




「………はぁ?!何言ってんの、コイツ!?」


昼間に届いた手紙を見て浮かれ気分で部屋にそれを持って開いたら内容がこれだ。
ちょっと待て、何でコイツこんなに謝ってんの?

事実だろ?事実だよな?
隠してねぇし、何が恥ずかしい想いをするだ?
何の話してんだよ、コイツ。

手紙の一行目から謝りっぱなし。
愛の言葉なんて一個もねぇ。

俺がバレて怒るとでも思ったのか?そんなわけがねぇだろうが。
むしろコイツが俺の女だと自慢して歩きたいくらいだと言うのに、自分は俺に釣り合ってない女だからごめんなさいって言ってるように聞こえるんだが?!?!


何でこうなる?
コイツの思考回路見てみてェぜ。



「謝るのは…この手紙に一言も俺への愛の言葉がないことだろうが…。コイツ…、ふざけやがって…。」


俺は便箋を取り出すと今の感情のまま書き殴ってやった。
そりゃあそうだろ。
俺はお前を愛してるし、どこでバレたとしても構わないと思ってんのに。

じゃねぇと、あんなにも所有印付けまくったりしねぇ!!
俺の物だと分からせるためにつけたのに、万が一恋人はいないと誤魔化されたら腹が立って仕方がない。
何のために付けたと思ってんだ。


どんな奴であろうと「宇髄天元が恋人だ」と背中に紙でも貼っておけとでも言いたいくらいなのにコイツは本気でふざけてる。
帰って来たら絶対に抱き潰す。

ただでさえ俺は今回自慰もせずに我慢してる。

要するに機嫌が悪い。

だから絶対に抱き潰す。
コイツ…、覚悟しろよ?

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