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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第26章 君の居ない時間※





名前を見て惚けていた俺だったが、中身が気になりすぎて布団の上でそれを破らないように丁寧に開けて行く。
こんな時に便箋というのは自分からすれば小さくて弱いものだと感じる。
少しでも力を入れようものなら破いてしまいそうで怖い。


封を開け、取り出した手紙を開けるとほの花の綺麗な字が並んでいて、ふわりと香る彼女の匂いにゴクリと生唾を飲む。


──宇髄天元様

お手紙ありがとう。まさか天元からお手紙をもらえるとは思わず、読んですぐに泣いてしまいました。
こちらは正宗たちも誰一人感染せずに、何とか救護活動をしています。思ったよりも感染拡大は甚大だったけど、それと同時に里の皆様の感染対策が功を奏していて私が思っているよりずっと早く終息しそうです。
早く天元に会いたいな。毎日ふとした時に天元のことを考えてしまっていたので今日からはもらったお手紙を懐にしまっておいて何度も読み返したいと思います。
私もあなたを愛しています。
では、雛鶴さん、まきをさん、須磨さんにもよろしくお伝えください。

       神楽ほの花──



「あー、やべー…勃った。」


第一声としては何とも酷いものだ。
しかし、彼女の書いた手紙に、匂いに、言葉にどうしようもなく興奮してしまった。
この場にいないほの花。
それでもこんな簡単にほの花を想うだけで自分が昂ってしまうのは愛故だということにしたい。


天高く聳り立つ肉棒が忌々しくほの花を求めている。


「…ほの花はいねぇっつーの。」


お前が勃起したところで相手は俺の手しかねぇっつーのに。随分と時期尚早だ。
別離期間中は確かに何度となくほの花を想像して自慰をしてしまったが、今は別れているわけではないし、此処はたまには我慢して戻ってきたほの花と一発派手にぶちかますというのもいいかもしれない。

ほの花だって禁欲生活を続けている筈だから帰ってきてからの情欲は想像するだけで気持ちが昂る。

そうと決まれば勃ち上がったばかりの屹立を無視して布団に横になった。
このままではちっとも治まらない。

雛鶴には悪いが、飯は昼餉にもらおう。
俺は布団の中に潜り込むと溢れ返った性欲を振り払うため眠りについた。

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