第24章 情欲は無限大※
「…そっか、そうだな…。一緒に生きよう、な?」
「っ、う、ん!て、んげん、は、わたしが、まもる!!」
「…俺もお前を守るから、よ。必ず…っ、俺の嫁になれ…!」
「うん…っ、だいっ、すき!」
繋いでいた手を離して、首に絡ませてやると肌と肌が温かく感じることができる。
お互いのそれを擦り合わせながら絶頂へと突き進むために抽送速度を上げてやる。
「…ほの花っ、すきだ…!」
何が起こるかなんて、わからない。
こうやって抱き合っていても明日には死んでるかもしれない。
でも、そんなことを考える暇があれば彼女との時間を大切にしよう。
二度とこの時間が訪れないかのように全力で彼女を愛そう。
一緒に生きていくという二人の共通の目的のためには生き残ることが全て。
「っ、絶対ェ、誰のものにもなるなよ、っ!」
「な、らない、よぉ!」
もしものことなんて考えることもたまにはあるかもしれない。
それでもその度にほの花を感じて、愛し合えば、彼女の温もりに救われる。
腰を掴み、打ち付ける度にぬちょっ、という蜜が蕩ける音が聴こえて来る。
この音を聴けるのは俺だけ。
この声を聴けるのも俺だけ。
この温度を感じるのも俺だけだ。
「ああっ。やぁ、っ!も、だめ、っ!むりぃっ!」
「俺も…っ、もう、出す…、から…!一緒に果てるぞ…?」
「ん、っ、ああっ、やぁああああっ!てんげんっ!ああああっ!!」
「くっ…ッッ、ほの花…!!」
彼女の嬌声を聞き届けるとすぐに肉棒を蜜壷から抜き出して外に放った己の白い欲望。
吐精してしまうと、疲労感で体が重くなるのはそれだけ全身全霊で愛したから。
力無く俺の胸に顔を預けているほの花を見ると、すーすー…と寝息を立てている。
まだ頬は熱くて、酒が抜けてないことは明白。
こちとらだいぶ前に酔いは覚めたというのに。
それだけ彼女が酒に弱いということだ。
「…お前、絶対に外では飲ませらんねぇな…。何で飲んだか知らねぇけど。」
まぁ、大方あの二人のどっちかが酒を注いだせいで体裁が何だと気にしたほの花が一気飲みしたというのがオチだろう。
彼女の体をゆっくりと布団に横たえると額に口づけを落として、自分も隣に寝転んだ。