第24章 情欲は無限大※
「てんげん、もうわたしだめだよ…?」
「んー?でも俺はまだ果ててねぇんだけど、駄目?」
「あ、…そっか、だめ、じゃないよ。でも、わたしねちゃうよ…。おなかいぱい…」
お腹いっぱいっていう言葉がほの花らしいけど、こちとら全然腹一杯ではない。
何なら一度も果ててないのだからまだまだ何回戦とできる。
あの血鬼術にかかった時は流石にキツかったが、そうでなくてもほの花にはまぁまぁの性欲を普段から押しつけているのだ。
俺しか知らないほの花からしたらそれが当たり前だと感じているかもしれないが、可愛くてたまらないのだから身体も心も我慢してくれない。
「俺はさ、腹減ってたまんねぇからごめんな?」
そういうと再び腰を打ち付けて己の肉棒を最奥に突き刺してやる。
狭い蜜路の先にある小さな窪みに亀頭を突きつけると一瞬、ほの花の息が止まるのが分かる。
「おい、…、ッ、息は、してろって…!」
「あっ…はぁ…!だ、ってぇ…!そこ、ぉ…!ふか、いよぉお…!」
「深い、のが…好きなんだろ?可愛い顔しやがって…。」
「てんげ、ん、おっき、ぃからぁっ!」
「もう…これ以外で満足できねぇ、体にしてやるわ…!」
誰にもやるつもりもないし、一生そばに置いてくつもりだが、そんなことを言ってしまうのはあまりに彼女が魅力的だから。
俺以外であろうと引くて数多であろう。
万が一、俺が先に死んだとして、ほの花が他の男に嫁ぐことがあるかもしれない。
彼女が幸せになってくれるならば嬉しいと思う反面、俺以外のところに行って欲しくないという独りよがりな想いもある。
だが、情交だけは…俺との行為を生涯覚えていて欲しい。
他の男に嫁いでも、俺以外に抱かれる日が来たとしても満足できない体にしてやる。
俺じゃないと気持ち良くなれないでほしい。
情交する度に俺のことを思い出してほしい。
そうすればずっとお前の心の中で生き続ける。
そしてあわよくば…誰のものにもならず、永遠に俺だけのものでいてほしい。
今世も来世も。
俺だけのほの花でいてほしい。
そんなことを考えてしまうのもお前だから…。