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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第24章 情欲は無限大※





「音柱ァァッ!!北北西ーーーッ!鬼出現ノォ地域ーーッ!警護依頼ーーーッ!!」

「はいはいはいはい…。」

乳房を鷲掴みにされていた手をゆっくりと抜き取られると快感から解放されて残念のような、性欲を晒さずに済んでホッとしたような感情が右往左往していた。


「…はぁー、んじゃ、しゃーねーから行ってくるわ。こんな時間に来たっつーことは遠いんだろ。」 


「片道ーーッ!一日ーーッ!」

「はいはいはい。俺の足なら半日だけどな!!ほの花、帰ってきたら胡蝶のところ行くからよ。」

「え、あ、うん!分かった!」

私の頭を撫でると、隊服を直して立ち上がる宇髄さんを見上げるが、離れていくその背中に急に恋しくなってきてしまい、襖に向かう彼を後ろから抱きついた。

当然、私が飛びついたくらいではよろけることもしない宇髄さんは顔だけ後ろに向けて「どうした?」と聞いてくれる。


「…寂しいから早く帰ってきてね、天元。」

「っ、お、まえなぁ。俺を煽んなよ。行きづれェだろ?ったくよぉ。やっぱ血みどろになっても抱いておけばよかったぜ。」

「か、帰ってきて…月のモノが終わってたら、たくさんシてね…?」

すると、背を向けていた宇髄さんが体の向きを変えて前から抱きしめてくれた。
それと同時に降ってきた唇に背伸びをして自らのを押し付けた。上背が高い彼の首は腕を巻き付けるのすら一苦労だが、口づけをする時は彼が腰を支えてくれるのでその行為自体が大変なわけではない。


自ら押し付けた唇を薄っすらと開けると彼の口腔内に舌を入れてみた。初めて自分主導の口づけは辿々しくて、口腔内に入った舌は結局彼の舌に絡め取られてしまったので、簡単にいつもの甘い口づけに早変わりする。


「んっ、てんげ、ん…、す、き…。」

「俺も。」

何度も口付けるそれに酔いしれてしまい、もうこのまま抱かれてもいいや…なんて思っているとけたたましい声に我にかえる羽目になる。

「音柱ァァァッ!ほの花カラスグ二離レロォォッ!任務ーーーッ!!」

「……はぁーー。わーーーかったって!!うるせぇなぁあっ!!…ほの花、今のすげェよかった。帰ってきたらまた続きしような?愛してる。」


最後にもう一度だけ口付けてくれた宇髄さんは心なしか軽い足取りで任務に向かっていった。


(…もう少ししたかったなぁ…)
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