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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第23章 早とちりも程々に※




「あのね、天元。私はいつややが出来ても全く困らないよ。いつかそうなったらいいなぁって思ってたから。」

「ほの花…。そうか…!良かった。」


ほの花の言葉に心底ホッとした。
正直、こんな筈じゃなかったと顔を曇らせちまうんじゃないかと心配したが、いつものほの花と少しも変わらず笑ってくれるので胸を撫で下ろした。


「とりあえず体大事にしろよ。今日はまだ確定もしてないのに反対するのもな…と思って行かせちまったけど、無理すんな。いいな?」


「う、うん。分かったよ。大丈夫だよ。」


「男か女か…どっちだろうな…。いやぁ、派手に楽しみだな!!」


「え?!き、気が早いって…!」


ほの花に打ち明けてしまえば、途端に現実味を帯びた上に、尚且つほの花がいつ妊娠しても大丈夫と言ってくれたことが嬉しかった。
自分だけでなくほの花もそう思っていてくれたことで急に家族になれることへの喜びが溢れてきたのだ。

確かにほの花の言う通り気が早いとは思うが、彼女の腹に宿る命がどっちなのか気になって仕方がない。
忍びとして生きている時は強い子どもを残すために、女と目合う理由なんて子を成すためという意味合いが強かった。
まるで女はその為にいるとでも言うような父親の教えには子ども時分から賛同はできなかった。
だから自ら相手を選び、子を成す為ではなく、愛し合った上で子ができたのであればこんな嬉しいことはない。


それをほの花も望んでくれていたなんて幸せ以上のなんと言えばいいか。


はやる気持ちを抑えることができない俺は未来の想像が止まらない。
こうなれば絶対コイツらを置いて死ぬわけにはいかねぇし、何がなんでも生きて帰ってきてほの花とややを愛し抜かないと…なんて考えが頭から離れない。

できたら女と男、一人ずつは欲しいが、男がほの花の乳を吸うなんて考えると複雑な心境だ。
いや、だが神楽家は女児が産まれにくいって言っていたがどうなんだろうか。
男ばっかり何人もいたら俺は嫉妬で荒れ狂うぞ。

まだ見ぬ未来を想像してしまうと止まらなくて脳内で繰り広げる妄想の世界に浸ってしまった。

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