第23章 早とちりも程々に※
「…あ、ッ、ンッ…。」
「気持ちいいか、ほの花。お望みのところだぜ?」
「あ、ッ、きもち、い…。」
コリコリと捏ねくり回されるそれと同時にもう片方の手でお尻を優しく弄られると昂る感情が頭の中を埋め尽くしていく。
先ほどまでアレほど意地悪をしてきたと言うのに今は望んでいた刺激をくれる。それが気持ちよくて浅い息を繰り返しながらそれに耐える。
「もうびしょびしょじゃねぇかよ。脱いでおくか?俺の耳に厭らしい音が聴こえてくるぜ?此処から」
するとお尻を弄っていた手が秘所に響くようにトントンと叩き、想定内のことではあったけどやはり恥ずかしくて彼の首に手を回して顔を隠した。
「ほの花、どうする?脱がせてやろうか?」
恥ずかしくてたまらないが、彼の言う通りこのままでは下着どころか夜着まで濡れてしまうかもしれない。
そう考えると彼の提案を受け入れざるを得ないと思い、頷いた。
私の反応を見て、宇髄さんは先ほど結んだばかりの帯を片手で器用に解くと、肩から夜着がスルッと落ちていく。
袖を通したばかりだと言うのに、だらんと垂れたそれを彼に促されるままに脱ぐと私だけ生まれたての姿にさせられて恥ずかしくてたまらなかった。
「…や、て、天元も脱いで?」
「ん?んー…なら脱がせて?」
「え…?う、うん…。」
まさかそんなことを言われると思っていなかったので一瞬言葉に詰まってしまった。
男性の着物を脱がせたことなど一度もないわけで、上手くできるだろうか。
しかし、私より先に帰っていた宇髄さんは既に夜着に着替えていて帯を外せばいいのだと思うが、体を離して彼の帯に手をかけたところで止めてくれていた胸の愛撫が再開されてしまい、身悶える。
「ひゃ、ぁっッ!や、ぁ、ちょ、ッと待って…!いま、帯…!」
「だって触りてェし、お前の声が聞きたいんだから仕方ねぇだろ?このままやってくれよ。」
「な、っ!て、天元…!!ま、待って…!」
脱がされている側なのを良いことに前から私の胸を掴むと片方は頂きを摘み、片方は舌を這わされる。
帯に手をかけながら、はしたなく喘ぐことしかできない私は、それでも、薄めを開ければ彼の夜着が膨らんでいるところが目に入りゴクリと生唾を飲むと一気に気分が高まってしまった。