まさか…自分が呪術廻戦の世界に……?【分岐END短編】
第4章 最強の甘さに溺れちゃう【五条ルート】
呪言を放っても、完全に呪霊が消える訳でもなく残っている奴らが湧いてきた
「五条、せんせ…」
「あ〜、そんなに多かったの。片付けてくるから待っててね」
「はい…」
先生の事だからすぐに終わるんだろうなと思って木の幹にもたれ掛かり、目をつぶっていた。
「ん……?」
ゆっくり目を開けると目の前が真っ黒だった。どこかで見たことあるし、なんか狭い…
「瑞姫…?その感じだと動けそうだね」
「えと…どういう状況ですかこれ…」
「僕にもわかんないけど〜、多分敵の領域?で、箱に閉じ込められてる感じかな」
五条先生の制服のボタンが見える。コンコンと箱を叩いてみると素材はあまり硬く無さそうだ
「薄い…?でも硬い…」
「壊せそうにない?」
「無理言わないでくださいよ!……いや、もしかしたら」
「?」
ウエストポーチから指先以外を覆う手袋を取り出して右手に付け、1、2、で勢いをつけ3、のテンポで箱を殴ってみた
「いったぁっ!!無理無理無理!!」
「呪力で外が覆われてるから無理かぁ…」
「なんで破れない?とか言うんですか!やった自分にも非はありますけど!」
「ごめんごめん、いやー真希に勝てる馬鹿力なら壊せるかなぁなんて」
「馬鹿力…ねぇ…真希さんでもこれは無理でしょ!」
無限が解かれているのか五条先生の足を蹴るとバコっと当たった
「あて」
「?…先生、無限解いてるの?」
「そりゃそうだよ、だって解かなかったら瑞姫が浮いたままになるじゃん。」
「ま、確かにそうだけど…」
「これどーしよっかなぁ……」
「先生の力でどうにか出来ないの?」
五条先生の六眼とかでなんかできるでしょ、こんな単純なことに六眼とか使う程じゃないけれど。出られないことにはどうしようもないし
「どうにかしたいところなんだけどね〜……スマホ出せないの?瑞姫」
「あ〜…出せないことは無いですけど、自分の耳元まで持って行けるかどうか……」
「……どうしようか…スピーカーにできる?」
「……この箱の下の幅があればしゃがめるんじゃないかな…と」
「わかった、壁に足引っ掛けとくからその下でしゃがんで」
私が箱の下の方でしゃがむと五条先生が壁に足を引っ掛けていた
「誰に連絡しますか?七海さん、伊地知さん」
「2人共。先伊地知、後で七海に。」
「わかりました」
そう言って伊地知さんに電話をかけた