まさか…自分が呪術廻戦の世界に……?【分岐END短編】
第3章 貴方の術式を再利用【伏黒ルート】
「えっと…」
「行きたくないんだよな」
「……ぅん…」
彼はそっと背中を撫でてきた。その手はとても温かく赤ちゃんをあやす様だった
「…さっきも言った通り俺も行きたかったけど…」
「分かってる……私だけで十分なんだよね?それは私の実力が認められてるから嬉しい…」
「客観的だな、明日からだろ?土日挟むからその時出かけような?」
私の足を曲げて伏黒くんもベッドの上に乗って、撫で続けてくれた。緊張の糸が切れたように涙が溢れてきて落ち着くまで居てくれた
「西条〜!飯の時間だぞー?」
「ん、真希さんだ。…はーい!今行きまーす!!」
「…な、西条」
「?」
「俺…西条のこと…」
言われる、と思った時に私の口が開いてしまった
「それ、私が帰ってきた後に聞かせて欲しいな」
無理やりな笑を浮かべ、ベッドから降りた。彼はその言葉の意味を理解してくれた様で"わかった"と言ってくれた