まさか…自分が呪術廻戦の世界に……?【分岐END短編】
第3章 貴方の術式を再利用【伏黒ルート】
「なんで…」
「言ったでしょ?私の術式は"想像した物を作り出せる"って。もちろん記憶してる物は全部作れる、この玉犬はあの頃と同じ能力なの。でも私の呪力消費が激しいから…使うのはあんまり良くないんだ」
そんなことは分かってる…けれど自分の呪力を最大限使う為にはこうするしか…
「この子なら真希さん乗せて外に出られる、だから一緒に伏黒くんと行ってくれる?」
「わん!」
そう玉犬が返事をした。"帳の外に出たら玉犬に遠吠えさせて。その後五条先生呼んでくれる?"と彼に伝えて真希さんを玉犬に乗せ、呪力をバランスが取れるようになるまで精一杯込める。
「じゃあ頼んだわよ。伏黒くんも!」
「わかった」
玉犬は返事をするように目元をキリッとさせて帳の外へと走っていった
「わおーん」
遠吠えが聞こえた後に玉犬の呪力を全部自分の刀に加えた。そのあとはほぼ自分が狼のように呪霊にかかって行った。
少しすると帳が少しだけ破られ、五条先生が入ってきた
「瑞姫ー!」
「!」((五条先生の声がするけど止まるわけない!こいつを倒すまでは!))
「瑞姫、ストップ。止まんないと僕瑞姫殴っちゃうよ?」
その声を聞いてピタリと止まった
「なんでですか。」
「多分このままだと瑞姫止まんないと思ったから、狼みたいな目してたし」
「それでいいです、もう私に呪力ほぼないんですから。この刀に入ってる分が終わりなので」
「はぁ……わかった帰るよもう」
「…?」
既に呪霊は片付いたようだった。その安心から五条先生にもたれかかって帳を下ろした
「え、大丈夫?」
「大丈夫…です……反転術式・記犬ッ」
自分に残っている呪力を使って玉犬を出し、先程と同じぐらい呪力を込め
「ごめん、私の事運んでくれる?」
「わふ」
「へぇー…すごいねぇ」
そうやって横で感心してる間に早く外に出ろよ
私は外に出て玉犬を撫でてからすぐに意識を失った。