• テキストサイズ

【テニスの王子様】Nobody else【仁王雅治】

第17章 私も好き【3月】


side.名前



雅治くんの言葉を信じたわけじゃない。



ただ雅治くんと出会った海に行った日。

とりあえず言われた通りに荷造りをしてみた。



当然、異世界に行けるとは思ってなかった。。

行けなくても、彼に所縁のある神奈川に行ってみよう。



そんなことをしていて、

朝起きたら見知らぬ土地にいた。



私、本当に着いて来ちゃったの?

しかも荷物までちゃっかり…



そして、なんとか立海大高等学校テニス部の部室まで辿りついた。



ドアをノックする前。

とても緊張したけど、何とか柳蓮二くんに取り次いで貰えた。



私の体中、アドレナリンが大量放出しているのが分かる。

心臓バクバクの、汗がダラダラだ。

寿命が10年縮まった気がする。



そして部室の中へ入ると、漫画で見たことのある柳生比呂士くんがいた。



その顔は「何だ、お前は?」的な表情で、すごく気まずい。


そんな中、半裸で泣いている様子の雅治くんを見つけて、驚いたけれど安心する。



重々しい雰囲気だけど、ちゃんと帰れていたことが確認できたから良かった。



でも、何で泣いているんだろう?

お仲間でケンカでもしたのかな?

タイミング悪かった?

ってか、雅治くん覚えているのかな?



私の緊張は今に始まったことじゃない。

ここに来る前から始まっていたけど、今また更に緊張している。


私は小さく深呼吸をついてから、雅治くんの目の前に立ち声を掛けてみた。


 
/ 236ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp