• テキストサイズ

【テニスの王子様】Nobody else【仁王雅治】

第15章 もう隣にいない【2月】


side.名前



私は本当に彼が好きだった。



だからこそ彼の幸せを願ったのに…

おかしい。



彼は望んだ世界にきちんと帰れたじゃないか。

よかったじゃないか。



なのに、何で…

何で私は泣いてるの?

昨日までの自分はどうしたの?


雅治くんの幸せのためなら何でもしてあげられる。

そう思っていた自分はどこにいったの?



涙と一緒に溢れてくる気持ち。


悲しいよ。

寂しいよ。


彼はこんな私をどう思うのだろう。



本当に救われたのは私だったと知ったら…



彼と出会った時の私はうつ病だった。



彼氏との間にできた子供。

彼の親に反対され、彼からも産まないで欲しいと頼まれた。

それがDVだと気がつかず。


色んな人から責められ、うつ病になり、判断力を失くした私は子供を手放した。

喪失感から消えてしまいたいと何度も願ったの。


 
/ 236ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp