• テキストサイズ

【テニスの王子様】Nobody else【仁王雅治】

第6章 俺の全てが君のために【1月】


side.仁王雅治



「別に何も隠してないんか、ないよ」



妙に歯切れの悪い言葉。そして作り笑いを浮かべる随分と分厚い仮面。

しかし瞳は無防備に“恐怖”や“不安”を物語っている。


こりゃ重症じゃな。


少々荒療治だが、やるしかない。

俺は名前をベッドに押し倒した。



「きゃあ!ちょ、何するの?」

「おまんみたいな女が一番素直になれること」



抵抗する彼女の手首を両手で拘束し、顎のラインから首元へ手を添わせた。



「ひあっ!」

「喘いでおらんと言いんしゃい」



「何、を?」と困惑している名前に問う。



「お前さん。何を隠しとる?」

「………」

「何が怖い」

「………」



生憎、俺はその瞳は知っとる。


 
/ 236ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp