• テキストサイズ

【テニスの王子様】Nobody else【仁王雅治】

第40章 戦う女達【6月】


side.幸村精市



少しは黙れよ、お前ら…。


顔がひくりとひきつり、こめかみにもどくんと血液が溜まるのを感じた瞬間。


「みんなは黙ってて」と言う名前。



「「「はあ?」」」



予想だにしない名前の発言に俺たちを含め、その場にいた女子たちも声を揃えて驚いた。

名前のために止めようとしたのに、逆に止められてしまった俺たち。


一体何なんだ…。


女子たちの戸惑いの目線は、最早俺たちと名前を行ったり来たり。

なんだかややこしいことになってきた。



「さっき廊下で言ってたじゃない。これは女同士の話なんでしょ?」

「「「はっ?」」」



愕然とする俺たち。

そして名前はポケットからハンカチを取り出すと、それを手に巻き付けた。



「私を消したい。雅治くんからテニスを奪いたい。まだそんなこと言う人がいるなら、覚悟して言って?私が力技で相手になる」



殴り合いをする気満々の名前。

俺たちは驚いて目を見開いた。


 
/ 236ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp