【テニスの王子様】Nobody else【仁王雅治】
第38章 踊る大捜査線【6月】
side.仁王雅治
一方その頃、保健室___。
「仁王くん。あまり詮索したくないのですが、その頬は今までの女性たちに何かされたのではないですか?」
無理矢理連れて来られた保健室で、柳生に湿布を貼られる。
すると、眼鏡のブリッジを押し上げながら、ズバッと核心を突いてくる相方に苦笑した。
気づいてるなら、わざわざ聞く必要ないだろう。
頬がジンジン痛むせいもあり、俺は不機嫌にそうに答えた。
「そうじゃ。けど、もう関係なか」
「それは、彼女たちと縁を切ったという意味ですか?」
4限目、今まで体の関係を持っていた女たちを呼び出して、もう関わらないと話した。
それで、この様だ。