• テキストサイズ

【テニスの王子様】Nobody else【仁王雅治】

第38章 踊る大捜査線【6月】


side.幸村精市



でも実際その場に俺がいたわけではないのだから、そこまで咎めることはできない。

真田を護衛にチョイスした俺にも責任はある。



「はぁ、反省なら後でできるだろ?お前は今の自分に出来ることを考えろよ」

「、!!…名前を探しに行く」

「そうだな、俺も付き合うよ」

「じゃあ俺、他の先輩たちに知らせて来るッス!」



他の奴らへの連絡は赤也に任せて、早速、真田の情報を元に名前の捜索を始めた俺たち。


だが、その足取りはなかなか掴めない。


口止めされているのか、もしくは人目につかないよう計算されたルートを通ったのか…


如何せん情報が少なすぎて、この広大な立海を探しまわることは不可能だ。


時刻を見れば、もうすぐ昼休みも終わりを告げようとしている。

これは探すだけ時間の無駄だ。


そう判断した俺はすぐさまうちのブレーンに電話をかけ事態を報告する。



『事情は把握した。曜日、時間、目撃証言、条件的におそらく化学室だ』



さすがはうちの参謀だ。

本当に頼もしい。


しかし、ファンクラブの奴らめ。

俺の一番嫌いな化学室を使うとは全く忌々しい。


蓮二の情報を元に真田を連れた俺は、化学室へと急いだ。


 
/ 236ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp