• テキストサイズ

【テニスの王子様】Nobody else【仁王雅治】

第38章 踊る大捜査線【6月】


side.幸村精市



「あれ?あれ、真田副部長じゃないッスか?」



さすが忠犬アカ公。

屋上を出るや否や早速何かを嗅ぎつけたようだ。

赤也が指差す方に視線を向けると、屋上に繋がる階段を下った広場には、本当に真田の後ろ姿が見えた。


俺たちより先に出たはずなのに、木偶の坊か?あいつは。


俺たちは真田に近づき声を掛けた。



「真田。名前はどうしたの?」

「幸村、赤也…。名前は、仁王の取り巻きの女子について行った…」

「「はぁ?」」



真田から事情を聞いて、こいつは馬鹿か!?と本気で思った。


名前が女子たちについて行ったとか、ありえないだろ!?

しかも仁王の取り巻きって、けっこう過激派だろ!?


流石の俺でも焦る。



「ちょっ!それやばくないッスか!?」

「真田、お前それを見す見す行かせたのかい?」

「しかし、名前本人に自分も話したいと頼まれて―」

「いやいや、頼まれてもそれは未然に防ぐべきッスよ!」


忠犬アカ公のお咎めに「すまん…」と心底罰が悪そうに謝る真田。

お前は何でそんなに不器用なんだ…と呆れた。


 
/ 236ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp