【テニスの王子様】Nobody else【仁王雅治】
第34章 立海テニス部の方々【5月】
side.名前
「名前、丸井たちも来てるだろ?」
「えっ?うん」
「何か言われた?」
「えっ?あ、そう言えば顔が地味って…」
「ちょっと待ってて!俺も行ってくるね!」
「えっ!?」
爽やかな代表です!
みたいな笑顔を残してリビングに去り行く精市くん。
その背中をぽかーんと間抜け顔で見送ると、頭上から比呂士くんの溜息が聞こえた。
今日は溜息オンパレードだ。
みんな幸せ逃げちゃうよ?
溜息だけで吹き飛ばされそうな一日だ。