【テニスの王子様】Nobody else【仁王雅治】
第29章 露呈【4月】
side.名前
何で俺の言う通りに大人しくできんのじゃ?とか、
何で放送なんかで呼び出しされとんのじゃ?とか、
何で真田の手握っとんのじゃ?とか、
あれ?
最後の一言おかしくない?
正座をしながらそんなことを考えている間に、首謀者である精市くんが姿を見せる。
「やあ。真田と名前は会えたみたいだね。ふふっ」
ぞくりとするような笑みを浮かべてやって来るのであった。
「ふーん。じゃあ仁王と名前は付き合ってたんだ?」
「…そうじゃ」
「で、柳生は名前を立海に入れるために家庭教師をしていたと?」
「…ええ」
「で、蓮二もそうだと?」
「ああ」
「ふーん。みんなで俺に隠しごとしてたんだー。へえー」
「「「………」」」
その後、遅れてやって来た精市くんによって、ちくちくと攻撃を受ける雅治くんたち。
そんな3人を尻目に、私と真田弦一郎くんはきちんと自己紹介をしていた。