【テニスの王子様】Nobody else【仁王雅治】
第25章 友達できるかな?【4月】
side.名前
新学期から2日経った本日。
今日からは午後の授業があるため、お弁当を持参してきた。
今まで話し相手をしてくれていた精市くんは、テニス部のお仲間(雅治くんたち)のところへ行ったしまった。
お昼ご飯どうしよう…
もしかして、ぼっち?
「外部から来た苗字名前ちゃんだよね?良かったら一緒にお昼ごはん食べない?」
「えっ!?いいの!?」
ショックを受けていると、キレイな女の子に話しかけられる。
「私は櫻井詩織。よろしくね!」
「うん!よろしくね!あと、え、と…」
「私は黒川菜摘だよ。よろしく」
「うん、よろしく」
私の後ろの席の櫻井詩織ちゃん(しーちゃん)と、廊下側に座っている黒川菜摘ちゃん(なっちゃん)が一緒に食べようと声をかけてくれたのだ。
私たちが机をくっつけてお食事を始める中、しーちゃんはとても美人でしっかりした姉御肌。
なっちゃんも美人でしかっりはしているんだけど、時折ズバッと抜けている性格なのが分かった。
なっちゃんが真剣にボケる度に、しーちゃんが呆れたように突っ込んでいる様子はとても面白い。
良いお友達2号さんと3号さんができたことがとても嬉しい。
私は終始笑顔でお昼ごはんを頂いた。