【テニスの王子様】Nobody else【仁王雅治】
第25章 友達できるかな?【4月】
side.名前
緊張のあまりそわそわしていると、なんとなくじーっと見られる視線に違和感を感じて顔を上げる。
すると、なんと私の座る前席にはあの有名な幸村精市くんが座って、こちらを見ていたのだった。
じろじろと観察される私は戸惑いながらもご挨拶すると、とても素敵な笑顔で宜しくと言ってくれたのだ。
これは、もしやお友達一号さんなのでは!?
勇気を出せ!!私!!
さあ、声をかけるんだ!!
「あの!幸村精市くん!」
「う、うん?」
「私のお友達一号さんになってくれませんか!?」
「へっ?」
「宜しくお願いします!!」
精一杯の勇気だった…