第6章 僕の名前を
そして腰を上げ、アレンを担ぐ。
アルナ「よいしょっ...と!!」
アレンを背中に感じながら、鏡に向かう。
うん、アレンも中々に軽いな......僕って重いのに...自慢かッ!!q(T▽Tq)
そんなこと思った矢先、また口が開いた。
アルナ「......アレンの優しいところが、アイツそっくりで......ちょっとダブって見えた時もあった」
本心がそのまま口にでる。
あ...そっか。だからか。
言葉を聞いてから、ようやく自分の気持ちに気付いた。
僕は自分の事さえも、上手く理解出来ていなかったみたいだ。
道理でアレンに親近感が湧いたわけだ......
アイツに似てたからか......
アルナ「......けど!」
アルナ「僕がずっと見てた、優しい人は......アレン、君だよ」
確かにそうだ。
僕はアレンを通して、アイツを見たかったわけじゃない。
アレンを見て、アレンという人を知って.........
...好きになったんだ。
...だから、アイツそっくりだから好きになったんじゃない。
好きになって、...好きになったから、似ている事にも気付けたんだ。
......それほどまで、僕はアレンが好きだったんだ..........
アルナ「例えアレンが忘れても、僕はこの楽しかった数日間......」
アルナ「...大好きになった、アレン・ウォーカーという人物を......」
アルナ「絶対に、忘れないよ」ニコッ!!
今の僕の気持ちを伝えきれた。
満面の笑みで。
そう、例えどんなに時が過ぎても......
アレンだけじゃない。
リナリーやラビに神田...マリにコムイ、ヘブラスカ......みんな忘れない。
みんな大好きだから.........