• テキストサイズ

【Dグレ】神の使徒

第6章 僕の名前を


最後は........



アルナ「アレンか.........」


まるで走馬灯のように、記憶が頭の中を駆け巡った。


アルナ「なんだかんだ言って、アレンと一番思い出多かったからな〜......」


アレンのところに向かう。

最初、僕を見て驚いたアレン......アクマを倒す為に一生懸命だったアレン......後、意外に黒かったり(笑)......

考えれば考えるほど、思い出される。

可愛い寝顔のアレン、リナリーと一緒に笑っていた時のアレン、知らない僕にも優しくしてくれたアレン......

ここの数日間で、本当にアレンのことをよく知れた。

倒れているアレンに近づくと、その隣に腰を下ろした。


アルナ「......アレンって、優しいよね」


......そうやって聞こえるわけもないのに、1人囁きかけた。

いや、むしろ聞こえないと分かっていたからこそ......僕は喋ったのかもしれない。

まぁ、自分でもよくは分からなかった......


アルナ「僕ね、実はずっとアレン達を見てたんだ。あ、ストーカー的な訳じゃないよ!?(汗)」




アルナ「僕に初めて会った時も、アレンは少し動揺してたけど......それでも僕の質問に答えてくれたよね」




アルナ「......ホントは自分でも気付いてたんだ。酷い事を言ってたって......」




アルナ「だって僕、アレンの話を無視したんだよ?我ながら、凄い自己チューだと思った(笑)」




アルナ「......だから、アレンは僕の質問に答えてくれる事は...正直、無いと思ってたんだ」




アルナ「でも、アレンは答えてくれた......初めて...いや、僕にとってそんな人はふたりめだった」




アルナ「......嬉しかったんだ...ただ、素直に......」




アルナ「............ありがとう......アレン......」




気付けば、何も考えず思った事をそのまま口に出してた。

......それでもいいと思った。




アレンに聞いてもらえなくても、口にすることで僕は満足だった。




/ 146ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp