第6章 僕の名前を
神田「......やけに素直じゃねぇか、何企んでる?」
神田が疑わしい視線を向け訪ねてくる。
......あやや、神田にはバレバレか......(苦笑)
でも、それを感じ取らせないようにする。
アルナ「別に何も企んでませんよ?」ニコッ
自慢のポーカーフェイスで切り返す。
手をひらひら振りさせ、何もないことをより強調させる。
アルナ「ただ、教えてくれませんか?何故教団の人が僕を追いかけるのか」
僕の問いにリナリーが答えた。
リナリー「それはね、君が適合者だからなの」
.........やっぱり、その話か...
直感で、そんなことだろうとは思っていた。
リナリー「君にはエクソシストになってもらいたいと思ってるわ」
リナリーは簡潔に伝える。
リナリー「辛い仕事だけど、......わたし達に協力して欲しいの」
......僕も今までで数回くらい、エクソシストの仕事を見かけた。
確かに簡単な仕事ではない。
...僕だって、手助けしたい.........でも!
......そう、......でも......
僕はその頼みに頷くことは出来ない。
......僕は、アイツを見つけなきゃなんない。
.........今すぐ、会いたいんだ......
だから.........
アルナ「......ごめん、僕には無理だ」
全員「「「「え...?」」」」
そして早く誰かに話し始められる前に、口を開く。
アルナ「話はそれだけ?なら、もういいよね」
そう言って僕は、素早く右腕を上げた......!!