第6章 僕の名前を
アレン「ん...」
アレンが起きそうになる。
僕は立ち上がり警戒態勢に入った。
(あ、アレンが何でこんな所に...??)
僕は少し前を思い返した。
鏡に入る直前......肩を掴まれていた。
(......そのせいか...!!)
鏡に入る時と出る時は、何かに触れたり触れられたりするとそれまで鏡に入ったりしてしまう。
多分、アレンはあの時僕に触れていたんだ......
それにしても、と未だ眠るアレンをジッと見下ろす。
(こいつ、...やっぱり可愛い寝顔してんなぁ......)
しゃがみ込み、アレンの頬に手を触れようとした......
「な〜にしてんさ、"妖精"くん?」ボソッ
アルナ「みぎぁぁぁぁぁぁぁあああッ......///////!!」
耳元にいきなり囁かれ、驚き叫んでしまった...!!
「そんなに叫ぶ事ないさ〜」
(てか、誰ッ!?)
後ろを振り返ると、ラビが真直ぐ僕を見ていた。
(なっ...!?ラビまで...!!)
少し混乱気味の僕に不意打ちをかける様に、ラビは悪戯っぽく笑いながら言った。
ラビ「さっきの叫び声でみんな起きたみたいさ」
アルナ「みんな...?...ッ!!(汗)」
僕はようやく理解し始めた。
ここにいるのはアレンやラビだけじゃない......!
リナリーと神田もいるッ......!!
アレン「あれ...?ここは......」
ギクッ
後ろからアレンの起きた声が聞こえる。
それだけじゃない
リナリーと神田も意外と近くにいて、起き上がるのが目で確認出来た。
そして僕は、改めて状況を理解する......
まだ...逃げきれた訳じゃないんだと............