第12章 過去を語る
…いつの間にか鏡の世界からは光が消えていた。
まるで、今の私の心を表しているように
真っ黒。闇が広がってる。
アルナ「……ねぇ、何時まで閉じ込めてる気なの?楽しい?」
空虚な闇に問うが、ただ虚しく響くだけ。
アルナ「結局はさ、何も願いなんて聞いてくれないんだよね神様は…」
昔から、
私は嫌われているのか、ずっとひとりだった。
そんな私を助けてくれたのが、
ミーリー家の人たちだったのに。
アルナ「…神様、私もあんたが嫌いだ」
思い切り怒りをぶち撒ける
アルナ「大っ嫌いだぁぁぁああァァァアッ…!!!!!!」
アルナ「母さんたちを返せよぉぉぉおッ……!!!!!!」
なんで
なんで、どうして。
私は呪われているのだろうか?
いや、違う…呪われてるかじゃない
呪われてるんだ。
ひとり
ひとり
初めて、ふたりを知った日
初めて、家族を知った日
初めて、友達を知った日
…初めて、生まれてありがとう、と言われた日
そして、今日
また、ひとりに戻った日…
誰も居ない暗闇。
自分の体温以外感じるものは無くて。
ただ、大事な人さえも守れなかった日。
少女は、自分の運命を呪った。
暗闇に響くは、神を呪った
ひとつの少女の泣き喚く声だけだった。