第12章 過去を語る
自分の無力さを痛感する。
アルナ「.........死なないで......!!」
叫ぶ
アルナ「......生きてっ......!!」
叫ぶ…
何を叫んでいたかなんて、わからない
それほど必死に叫んだ
アルナ「また、......またみんなで.........!!」
願う
アルナ「またッ...みんなで......笑いたい、よぉッ...!!」
願う…
最後は、願いを叫びながら。
僕は、大切な人達も............護れないのッ......!!
その時
そのとき、いきなり後ろから眩しい光が差した。
アルナ「な、なにッ…!?」
後ろを振り返ると目が眩む程の白
まるで、赤を消そうとするような
…強く未来を信じてるような、
そんな白い光。
そんな光が私を写していた鏡から溢れていた。
アルナ「や、え!?ま、なに…!?」
少し現実離れしたことから、目を離せなくなってた
その間に光は私を包むように纏わりついてくる。
触れる感触は無い。確かに当たっているのに
掴めもしない、ただ周りをぐるぐるとしてる。
アルナ「っ…母さん父さん!!」
今の状況を思い出し、手を伸ばす
でもその手は届かなかった。
否、届くことができなかった。
身体がまるで何かに止められるかのように動かない
アルナ「…なんで…!?…まさか」
"……白いひかり…?"
そう思った瞬間にグイッと強い力で引かれる
アルナ「っ…!?…やだッ離せッ…!!!!私、まだ…ッ
母さんと…父さん、助け、ないとっ…!!!!」
必死に手を伸ばす、
必死に足掻く、
でも二人からは遠ざかるばかり…
アルナ「やめろっ…て、言ってんだろぉぉぉぉ
!!!!!!!!!!」
ガシャーンッ
鏡が割れる
破片が飛ぶ。
…それでも光は私を離さない。
粉々の破片になっても尚、光は私を引く