• テキストサイズ

【Dグレ】神の使徒

第11章 僕の過去


拳を高く上げ、振り降ろそうとした

________瞬間、



バンッ......


「ッ...!?何やってるんさアルナッ!!」



扉が開き、ある人物が入ってくる


ガッ...!!


そして、安易に腕を捕まれ、止められる......

顔を上げれば、そこにはラビがいた。


アルナ「......ラビ、放せよ...!!」

ラビ「......俺が来なかったら、何するつもりだったんだよ...答えしだいでは放してやるさ......」


今僕の手は、振り上げた状態のまま、ラビに掴まれている

ラビ相手に嘘をついてもすぐにバレるだろう......


アルナ「.........そのまま振り下ろすつもりだった...もういいだろ!?早く放せっ...!!」


正直に、ラビから目を背けるように俯きながら答える。


ラビ「ダメさ」

アルナ「ッ...!!なんでだよッ...」


ラビの顔を振り向きざまに思い切り睨み付ける......!!


ラビ「なんでじゃねぇさッ!!こんな状態の仲間ほっとけねぇだろ!!」

アルナ「ほっとけよッ!!!!...僕は、いいんだ......!!」

ラビ「何がいいんだよ!!」

アルナ「これは、罰なんだ...!!あの日の誓いを、僕が守れなかったから...ッ...!!」

ラビ「罰...?誓い?....何のことさ?」

アルナ「僕はッ...忘れちゃいけなかったンだ...!!母さんたちの死が僕のせいだってコトッ...!!......それなのにッ!!」

ラビ「アルナ...」

アルナ「放せぇぇぇッ!!」

ラビ「うおぁっ!?ちょ、暴れるな!!」

ドタドタと、暴れる

ラビから、いち早く手を離して欲しかった。

アルナ「放せぇぇえ!!...放せぇぇぇええェェエッ...!!」

ラビ「アルナ、お前...」

ラビも気付いたのだろう......

僕の頬には、涙が流れていた

アルナ「放っせぇぇぇえええぇぇぇええ...ッ...!!」

それでも僕は叫び続けた。


「やぁやぁ、ご乱心かい?」

開いた扉の前にコムイが立っていた。

しかし、次のひとことで僕の思考が停止することになった。



コムイ「アルナくん、君のことを調べさせてもらったよ」
/ 146ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp