第11章 僕の過去
アレンside
アレン「コムイさん.........アルナは、大丈夫なんですか...?」
コムイ「今のところ、普通に寝ているだけだから大丈夫だよ」ニコッ
アレン「そうですか、良かった.........」
......あの後、
アルナが僕の前で倒れたあと.........
僕は、頭の回転が追い付かず
アルナの名前を呼び続けた
しばらくして事態を理解し始めたとき
リナリーとラビ、他の皆も駆けつけてくれた.........
僕は全く動こうとしないアルナを背負い
婦長の元へ急いで向かった
そして今、アルナはベットの上で
小さな寝音を立てながら寝ている.........
その小さな体の側には、ラビにリナリー、ジョニーとリーバー班長とコムイさん.........
そして僕
少し離れてはいるけど、神田も部屋の扉に寄りかかっていた。
誰も喋らない
沈黙が続くだけだった
だけど、部屋を離れようとする者もいなかった
ラビ「.........一体、アルナに何があったんさ.........」
ラビの一言が沈黙を破った
アレン「......分かりません......僕が駆けつけた時には、もう...酷く後悔するように泣いていて.........」
......アルナはあの時......壁にもたれかかるように座り込んでいた............
アレン「ずっと......誰かに謝りながら、泣いてました。僕が話しかけても、返事がなくて......」
ごめんなさい、ごめんなさい...と、ずっと謝ってた
アレン「そしたら、いきなり......アルナが倒れ込んで......」
そしてそのまま、電池の切れたおもちゃのように.........動かなくなってしまった
また、沈黙......
コムイ「まあ、アルナくんが起きてから、直接本人に聞くしかないね.........それまで僕らも彼のことを詳しく調べてくるよ」
そう言って、コムイさんが部屋を出てった
アルナ......