第10章 過去の欠片
ーーー誰かッ...助けてっ......!!ーーー
叫ぶ
ーーー...アルトッ...!!...助けに来てよぉッ...!!ーーー
ここにはいない、アルトの名前を呼ぶ
自分の無力さが、恐怖として襲ってきた......
僕は、大切な人達も............護れないのッ......!!
周りは完全に、炎に閉ざされた
でも、そんなの気にする余裕もなくて
僕は、必死に父さんたちを呼び続けた...............
.........死なないで......!!
......生きてっ......!!...
また、......またみんなで.........!!
ーーーまたッ...みんなで............笑いたい、よぉッ.........!!ーーー
その時だった............
そのときに、鏡が__________
アルナ「うわぁぁぁっあぁぁぁぁぁぁあぁァァァアぁぁあ...ッ...!!」
アルナ「あぁあッ...!!父さ...ッ母さっ...ごめ、なさい...っ...!!ごめんなさいッ......!!」
アルナ「ぜんぶっ......全部僕が悪かったんだ...ッ...うぅっ...ごめ、さいッ...!!」
アルナ「ごめっグスッ...なさいッ!!ごめんなさい...ッ...!!」
アレン「こっちから声が...って、アルナッ!?どうしたんですか!?」
アレンが僕の傍に来た
けど気づくはずもなかった............
アルナ「ごめんなさいっ...グスッ、ゴメンなさい...ッ...!!」
アレン「大丈夫ですか!?アルナ本当にどうしたんです!?」
アルナ「護ってあげられ...なくてッ......ヒック...ごめ、なさい............」
意識が、薄れる..........
バタッ
僕は倒れた