第10章 過去の欠片
ーーー母さん!?父さんッ......!!ーーー
慌ててふたりの元に駆け寄る僕...............
ーーー...っ.........!!ーーー
............なに......どーゆうこと......?............
ふたりの姿をみて、驚愕する
ふたりの周りには_____赤。
しかも、燃え盛っている炎の赤ではなく
ふたりから流れでている、鮮やかな赤________
ーーーねぇ...?母さん...?...父さん.........?ーーー
その場にしゃがみ込む自分.........
ーーー......ねぇ、返事...してよ...?...ねぇってば......ーーー
声が震える......
嫌だ......
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だッ.........!!
ーーーねぇ嘘でしょッ!?またいつもみたいにっ...笑ってよッ...!!ーーー
ふたりを揺さぶっても、血がどんどん流れゆくばかりで________
目を開けてくれることは、なかった。
なんで...ッ...!?......どうして......ッ......!!
目頭が熱くなる
視界が歪み、頬をあたたかい何かが伝ってゆく.........
やだッ......!!...死んで欲しくないよ...ッ............!!
ーーー...ッ!!死な、ないでっ......!!......生きてっ...!!ーーー