第4章 甘 い 嫉 妬 [宇髄天元]バレンタイン
『そうかい…なら遠慮はしねぇよ?』
今日は特別よ?
嫉妬していたからじゃないの
今日は天元の気が済むまで付き合いたいの
体も変だし…でもこの変な体なら…付き合える気がしたから
天元は私の腰を両手で掴んで、ギリギリまで引き抜いたと思ったらずんずんと奥まで突いてくる
奥まで届くその時に、全身に雷が突き抜けたような衝撃がくる
何度イッたかわからない
「いやぁぁ…あぁあっ…はぁっ…んんっ…あっ、奥まで……きちゃう…んんっ」
私はもうこうなれば…叫ぶように喘ぐことしかできなくなる
『はな…出る……』
天元は何度も私に腰を打ち付けて、眉間に皺を寄せると
一気に引き抜いて、私のお腹に欲を吐き出した
「……天…元…気持ち良かっ…た」
急に睡魔が襲ってきて…瞼が自然と落ちてきちゃう
いつものように、ティッシュでそれを拭いてくれる
些細なことだけど、嬉しくなる
『はな、大丈夫か?痛いとこねぇ?』
「んー?ない…よ」
だめ…だ、眠いの…
まだ昼過ぎなのに…天元さんの腕の中は気持ち良くて…
遠くで何か言っているけど…ごめんね
何もわからない
少し無理をさせたかもなんて、俺らしくもなく反省した
イカせすぎたか?
少し自重しろと小言をよく言われるが、今日のはなはそれがなく、この好機を逃がすわけにはいかなかった。
静かに寝息を立てながら腕の中に収まるはなは時折モゾモゾ動いて、小動物みたいだ
顔にかかった髪を掬ってやると、小ぶりな唇が姿を見せて
たった今まで食ってたのに、また、食いたくなってくる
『可愛い…すぎ』
この口で俺に好きと言ってくる
それが堪らなく愛おしい
はな、悔しいが…俺の方がお前に惚れてる
起きたら…もう一度抱いてもいいか?
せっかくのバレンタインだ
甘いチョコもいいが、俺にはやっぱりお前が一番