• テキストサイズ

夜空に輝く星一つ。【鬼滅の刃 短編 中編 】

第7章 promise[煉獄杏寿郎]



 情けなく溢れていた涙を拭い飛び起きた。全身に血が滾る。
 ベットからリビングへ行き電気をつけた。
 そっと手のひらを開くと、鮮やかな赤と橙色の巾着が乗っていた。
 これは俺とはなを繋ぐものと言っていた。お守りの中身は見てはいけはいと良く言うが、これもまたそうなのだろうか。

 はなが消えゆく俺に必死に握らせた巾着を、二人を引き寄せてくれるようにと祈りを込めて、ボディバッグにしっかりと結びつけた。
 
 時刻は午前1時を過ぎた。全くと言って良いほど眠気がこない。だが、今日は宇髄たちと約束がある。無理矢理目を閉じて、はなに想いを馳せた。
 あれからはなはどうしたのだろうか。二度目の別れに耐えているのだろうか。
 だが一人ではないと力強い言い切った言葉を信じてやりたい。
 大丈夫だ、はななら。そう自分に何度も言い聞かせているうちに、眠りについていた。

/ 204ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp