第4章 遭遇
翌朝、さくらはボーッとした頭で目覚めた。
「あれ、、、私、昨日、どうやって寝たんだっけ、、、?」
確か勝己くんとカレー食べてて、それで、、、
、、、そういえば今何時だろ?
おもむろに時計に目を遣る。さくらは目を見開いた。
「ってもうこんな時間!?え、いやでも、今日休みだよね!?う、うん!大丈夫大丈夫。良かったー!」
ホッと胸を撫で下ろした耳に、ガチャリとシャワー室の扉の開く音が聞こえた。
「へ、、、」
「でっけぇ、独り言だな」
「えええッ!? か、勝己くんっ!?」
視線を遣ると、腰にタオルを巻いた爆豪が立っていた。
「勝手にシャワー借りたぞ」
「あ、あわわわ、、、、」
な、なに!?なに!!?
朝からなんて刺激的な格好でいるの、この人!
その身体だけで十分な武器になってるってもう少し自覚した方がいいよ!
っていうか髪!何その髪!ペタッとなって、前髪目にかかってるけど、それはそれで何て色っぽいの!?
っていうか!!!!
「んな、何でっ、何でいるんですかー!?」
「? なんだよ?昨日のこと全然覚えてねェのか?」
せっけんの香りのする顔がズイッと遠慮なしに近づく。
「赤ぇな」
自分の顔のことだと気づいてバッと頬を押さえる。
ニヤリと笑う爆豪に心臓が早鐘のように脈打った。
「だ、だだだって、勝己くんがそんな格好でウロウロしてるから!服、着てくださいよ、服!!」
「ハァ?テメェ、それ自分の格好見て言ってんのか?」
「へ、、、?」
恐る恐る見下ろすと、自分の裸。
「やっ、何でっ!?」
「イイ格好だよな、オイ」
意地悪に笑って首筋から下にツーっと指でなぞられる。
そのまま胸の先端を弾く指にさくらの体は震えた。
「んッ、、、」
「隠すなって」
「へ、変態ですよっ!」
「あー、それでもいいぜ?」
「ッ!」
少しでも隠そうと手に取った布団は簡単に剥がされ、あっという間に組み敷かれた。
「悪ぃが、待てねぇからな。こっちは昨日散々煽られた上に盛り上がってきたとこで生殺しにあってんだ」
目を逸らせない。
獲物を前にした獣のようなその瞳から。
「フー、、、ッ、付き合ってもらうぜ?」