第4章 遭遇
ガタン!!
ジュースを飲んで幸せそうに、へらっと笑ったと思った途端、さくらはテーブルに突っ伏して動かなくなった。
「は!?ちょ、おい!どうした!?」
揺すっても反応がねェ、、、!
まさか、これに何か、、、。
心臓が変な音を立てる。
爆豪はさくらが飲んでいたジュースの瓶に鼻を近づけた。
スン、、、
その瞬間ガツンと香るアルコールの匂い、、、。
「!!」
バッ!と瓶を裏返して表示を見ると、、、その他はよくわからないが、18°の表記が見えた。
『上鳴さんがジュースをくれたんです』
さくらが言った言葉が頭をよぎる。
あんの、アホ面ァァ!!コロス!ぜってーコロスッ!!
「オイ、コラ、水飲めるか?オイッ!」
やっぱり反応がねェ。何かの中毒か?リカバリーガールの所へ、、、
ガッ!
「!」
連れて行こうとした爆豪の腕をさくらが掴む。
「オイッ、意識戻ったか!とりあえず水を、、、」
水の入ったグラスをさくらの口元に近づける、しかしその手はバシッ!と振り払われた。
「ンなっ」
鈍い音を立てて床に落ちるグラス。
「は!?お前何して、、、」
「うぃーっ」
「!?」
うめき声と共に顔を上げたさくらの目は、完全に据わっていた。
な、何だ?
動揺する爆豪と
「お、おい、、、お前まさか酔っ払って、、、」
「酔ってるわけないでしょっっ!!」
酒の瓶をガン!とテーブルに叩きつけて怒鳴るさくら。
爆豪は食い気味に突っ込んだ。
「いや、絶対酔ってるじゃねェか!!!」
「酔ってませんっ!!らって、、、」
怒り顔から急転、にへっと笑うさくら。
「こんなに気持ちいいんれすからぁ〜」
「ッ、、、」
やっぱり酔ってやがる、、、!!
ヘラヘラ〜と頭の上に花を飛ばしてユラユラと揺れるさくらを前に、爆豪は頭を抱えた。