第2章 新しい生活
この痛みは、一体、、、?
プッ。
「!」
ぼーっとするさくらの目の前でテレビ画面が消えた。
「さぁ、忙しくなるね」
「えっ?」
リカバリーガールが腕まくりをする。
「怪我したヒーロー達が続々とやって来るだろうからね」
あぁ、そうか。ここはヒーロー達の病院なんだ。
「アタシの戦いはここからだよ」
「、、、」
いそいそと準備を始めるリカバリーガールの背中。
その背中が何故かとても羨ましい。
羨ましい、、、?
「、、、!」
そうか、私、羨ましかったんだ。
ダイナマイトの隣で一緒に肩を並べて戦うウラビティさんのことが
。
さくらはキュッと拳を握ると、リカバリーガールの背中に向かって言った。
「あ、あの!!私にも何かさせてもらえませんか!?」
「え?」
リカバリーガールが目を白黒させて振り返る。
さくらの胸はまだ痛んでいた。
だがどこかスッキリした気分だった。
ダイナマイトに教えてもらった。
胸に何かがつっかえている時、それを取ることができるのは結局自分しかいないのだと。
前に進むためには勇気を出して、声を上げるしかないのだと。
「私、看護師です!まだ新米だけど、、、だけど私、絶対に役に立ってみせますから!お願いします!!」
その言葉を聞いてリカバリーガールはニヤリと笑った。