第2章 新しい生活
「ハァ、、、ハァ、、、!爆豪くんっ!!!」
ガン!と勢いよく扉を開けたのは麗日だった。
「ア?」
「何だ、麗日じゃん。おひさー」
「あ、、、あれ?上鳴くんもいたの?」
爆豪の部屋には何をしに来ていたのだろう上鳴もいて、一瞬固まる麗日。
「おう!ちょっと任務でさ、爆豪に一緒に作戦考えてもらってたんだよ」
「ったく、プロになったっつのに、それくらい自分で考えやがれ、バカが。ふぁーあ、俺は眠いっつーの」
大きな欠伸をして爆豪が涙を目に溜めた。
「あ、そういや、今の任務は夜なんだっけ?何の任務?麗日も一緒?」
「あー、、、単なる護衛だ。っつーか、麗日、何の用だよ」
「あ!そうや!あ、あのな、さくらちゃんが倒れたんよ!!」
「ハァン!?」
爆豪は椅子を倒して立ち上がった。
「どういうことだよ!?」
「今朝呼びに行ったら返答が無くて部屋に入ったら、窓際で倒れとって、、、すごい熱があったんよ!!とにかくリカバリーガールのところに運んで見てもらってるところ」
「、、、チッ」
あの野郎、やっぱあの時熱があったんじゃねェか、、、。
爆豪は昨晩のことを思い出して舌打ちをして、そのまま扉に向かった。
「あっ、おいおい!ちょっと俺の作戦は?」
「うっせー!そんなん自分で考えやがれ!!」
「ヒッ」
爆豪の剣幕に怯える上鳴。
爆豪は2人を置いてそのまま出て行ってしまった。
「な、、、なんかアイツ必死じゃん?あんなこと今まであったっけ?あっ!もしかしてそのさくらちゃんて子、めっちゃ可愛いとか!?どーなの!?なぁ、麗日!!」
「え、ええ?」
麗日は詰め寄られて困惑する。
そ、それどころじゃないんやけど、、、。
アカン、離してくれそうにない。
「た、たしかにさくらちゃんは可愛いし、良い子やよ?でも爆豪くんが彼女を気に入ってるんは、そういう理由とは違うんちゃうかなぁ?」
「いや!男があんな必死になる時なんて可愛い子が絡んでるに決まってるだろーが!何も分かってねぇな麗日は!」
「、、、はぁ」
もうどうでもいいわ、、、。
「っていうか、作戦はいいん?私で良かったら見ようか?」
「え!いいの?」
「爆豪くん行っちゃったし、上鳴くん困るやろ?」
「サンキュー!麗日!」