第2章 新しい生活
「はぁ、、、はぁ、、、っ」
顔が熱い。燃えてしまいそうだ。
ダイナマイトにそれを悟られたことが恥ずかしくて堪らなかった。
、、、ダイナマイトの感触。
温かくて固い鍛えられた身体が勝手に浮かぶ。
それに顔、初めて見た、、、。
三白眼の鋭い瞳はそのままだ。何も違わない。
それなのに、まだ少年っぽさの残るあの顔が頭に焼き付いて離れない。
「私、、、」
違う、、、、これはそんなんじゃない。
息を整えながら被りを振る。
私は、恋なんてしない。
この力を自分の代で最後にする為に、15年前そう決めたんだ。
誰ともそんなこと願ったりしない。
「、、、大丈夫」
胸を押さえてその場にしゃがみ込むと、窓の温度に熱と鼓動が引いていくような気がした。
「大丈夫、、、」