第2章 新しい生活
「ふー、、、今日は長かったな」
急に静かになった部屋でさくらは溜め込んでいた分の溜息をついた。
そういえばウラビティさん、いつの間にか私のこと『ちゃん』呼びになってたな。
「ふふ、、、全然いいんだけど。人懐っこい人だよねぇ」
明るくて優しくて一緒にいて楽しい。
顔は似てなくもないと思ってたけど、私とは違って気遣いも上手だ。私もあと何年かしたらあんな風になれるのだろうか、、、。
「身体もあっちの方が大人だし、、、」
さくらは自分の身体を見下ろして溜息を吐いた。
こっちはあと何年かしてもそう変わらないだろうけど、、、笑
ダイナマイトもウラビティさんと話してる時、楽しそうだし、、、。
やっぱり誰だってああいう女の人が良いよね。
「って!そんなこと私には関係ないよ!はぁ、、、やっぱり疲れてるんだ、、、私」
目元を押さえてソファに沈み込む。
先輩達に会いに行った後、いきなりヒーロー協会に連れてこられて、ダイナマイトに会って。
あんな有名なヒーロー達の前で自分のことを話して。
そして今、知らない部屋にいるなんて。
「、、、もう身体動かないや」
さくらはソファに横になって、重いまぶたを重力にまかせて閉じた。