第2章 新しい生活
「今日から私と一緒に交代であなたを警護するダイナマイトです!」
「えぇっ!」
「ええって何だコラ、文句あんのか!」
「いや、そう言うわけじゃ」
「ごめんな、本当は女性ヒーローが来るはずやったんやけど、今空いてるのが私だけで、、、」
「要は余りモンだな」
「そ、そんな言い方ないやん!たまたまだよ!たまたま!」
「ハッ!どーだか!」
、、、やっぱりこの2人、仲良しだなぁ。
さくらは2人のやりとりに圧倒されながら話を聞いていた。
「ま、でもさっきの話もダイナマイトなら大丈夫ってことだよね?」
「へっ?」
突然話を振られて固まる。
さっきの話っていうのは、ダイナマイトは怖くないって話のこと?
「何だ?さっきの話って」
ダイナマイトが怪訝な顔をする。
「あっ、実はさくらちゃん、、、」
「あ!」
さくらの事情をダイナマイトに話そうとするウラビティを焦って止めて、首をブンブンと振った。
「あ、、、っ、ううん、何でもないよ。ねー」
「はい、なんでも」
「ア?何だそりゃ」
う、うまく誤魔化せたのかな?
とりあえず、なんだかダイナマイトには知られたくないような気がして止めちゃったけど。
「ま、とりあえずそういうことだから、テメェは大人しくここでグータラしてろよ!」
「え、外には出られないってことですか?」
「あ、ずっとじゃないよ!とりあえずまだ私達も混乱してて、体制を整えるまでの話で!できるだけ早く外に出られるようにするから!ごめんね」
「あ、いえ、仕方ないですよね」
「必要なものがあれば私かダイナマイトに言って。すぐに準備するし、できるだけ不便のないように頑張るから!」
「あ、ありがとうございます」
「基本は日中は私。夜はダイナマイトが見張りに着くよ。私はたまに荷物届けたりでお邪魔するかもだけど、大丈夫!ダイナマイトは基本外の巡回だから部屋には入らないし、さくらちゃんは自宅みたいにゆっくり過ごしてね!何かあったら各部屋にある非常ボタンを押してね」
ウラビティが所々に設置してあるボタンを指さす。
そんなものがあったなんて、、、。
「それじゃあまた、何かあったら呼んでね」
「フン!」
そう言って2人は出て行った。