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東卍ショートストーリー

第4章 みんなでファミレス


 ツーリングの後に小腹が減ってしまった東卍メンバー達。いつものように総長があの台詞を放った。

「こん中に、ファミレスで飯食うのひよってる奴いる?いねーよなあ!?」
「いやファミレスで飯はひよる奴いねえけどさ」
「この格好で入んのか?全員特服だぞ」

 パーちんとドラケンが次々と今の状態を冷静に確認する。

「毎度毎度便利な言葉だな」
「あ?お前ら東卍に楯突くの?」

 さらに場地に呆れた調子で返され、マイキーはぶうたれて三人を睨む。そこへ三ツ谷が割って入ってきて意見した。

「実際、店員がひよりそうなんだよな…」
「じゃ、タケミっちも呼ぼう」

 特攻服を着ていない武道を連れて、怖さを中和させようという作戦を立てる。早速武道を呼びつけ、メンバー達は無事に店内へ入った。

「オレ、お子様セットね!」
「おいおいおいマジかよマイキー、逆にこっちが恥ずかしいからやめてくれよ」
「パー、諦めろ。ここはファミレスだ」

 元気良くお子様セットを頼むマイキーを見て嘆くパーちん。悟りの境地をひらいたドラケンに説き伏せられる。

「ドラケン君、旗常備してますもんね」
「ああ、頼んでくれなきゃ旗の行き場がなくてオレが困る」

 旗の準備が抜かりない安心と信頼のドラケンに、武道はもはや身を任せツッコミを放棄していた。

「何にしよっかなぁ…お、パスタ美味そう」
「さすが三ツ谷君、パスタとかお洒落ですね」

 一方メニューを眺めていた三ツ谷はパスタに決まったようだ。素直な感想を漏らす武道。その会話を聞いていた場地がここで謎の発言をする。

「ペヤングに近いしな。オレもそれにするか」
「パスタはペヤングとは全然別物!」

 ここぞとばかりにツッコミを入れる武道の肩に、隣にいた千冬がポンと手を置いた。

「いいんだ相棒、場地さんがそう言うんだ。オレらに言えることは何もない」
「千冬よ本当にそれでいいのか?」

 その向こうでは、ペーやんがパーちんに何を食べるか尋ねていた。







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