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【ハイキュー!! 】黒尾くんのカノジョ【黒尾鉄朗】

第10章 好きだから


 


side.黒尾鉄朗



名前の様子がおかしい。

深刻そうに、何かを考えている。



「名前?」

「てっちゃん。これからはナカに出すの…止めない?」

「えっ?何で?」



名前は俺の嫁さんにならないってこと?



「だって、私、まだ高校生だし。もし子供できても、自分でお金を稼いで育てるなんて、出来ないもん…」



あー。

そういう事ね。



「止めねえよ。つーか、お前さ、俺のこと忘れてない?」

「えっ?」

「俺たちの子供なんだから、俺を頼れよ」

「………」



何で?

名前は何で泣きそうな顔すんの?


俺のこと好きだって言っただろ?



「…俺と結婚したくねえの?」

「ちがっ、そうじゃない」



だったら、何なんだよ。

言わなきゃ分かんねえだろ。


名前をヒョイっと抱き上げて、膝の上に座らせた。

そして頬を包み、目線を合わせる。



「名前。言って?」

「…てっちゃんのことは好き」

「うん」

「…でもね…だからこそ、てっちゃんの将来を大事にしたい…」



何で?

何で、お前はそんなに可愛いんだ!


チュッとキスをする。



「名前。好きだ」

「うん」

「お前が大事だ」

「うん」

「結婚してくれよ」

「うん」

「俺との子供。産んでよ」

「えっ?」

「俺さ、名前との子供が欲しいんだよね」

「そう、なの?」



俺は名前との幸せな家庭を心から望む。

名前がいる温かい家族。



名前がいてくれるだけでも幸せなのに。


子供が増えるなんて、この上ない幸せだ。


 
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