【ハイキュー!! 】黒尾くんのカノジョ【黒尾鉄朗】
第8章 合同合宿part2
練習後の片付けを終わらせて、外を歩いていると烏野の選手さん達が何やら言い合っていた。
「そんなもんっ!!プライド以外に、何がいるんだっ!?」とか男らしいことを言って、眼鏡くんに掴みかかっている。
ひぃっ!!
どどどどど、どうしよう!?
止めるべきっ!?
生憎、私にそんな度胸はない。
たっ、大変だっ!!
私は急いで第一体育館へ走った。
「あっ!いたっ!仁花ちゃんっ!」
「名前さん?どうしたんですか?」
「さっき烏野の人達が言い合いしてたの!!」
私がワタワタとしながら伝えても「ああ。それなら大丈夫みたいですよ」と落ち着いている。
「へっ?そうなの?」
呆気に取られてしまった。
「あっ。山口くん、戻ってきた」
「山口ぃ。月島は?」
あ、掴みかかってた子。
「音駒と梟谷のダブル主将に捕まったっぽい」
えっ?
てっちゃんに?
そっか。
それなら何か安心かも。
ほっと胸を撫で下ろす。
「喧嘩じゃなくて良かったぁ」
「あっ、なんかすみません」
「いやっ、私がたまたま見ちゃっただけで、騒いでごめんね」
「私も心配だったので良かったです」
「じゃあ、私、月島くん…だっけ?ちょっと様子見てくるね。てっちゃん無理強いしそうだし」
「はい」
「じゃあ、また後でねー」
仁花ちゃんにバイバイをして、私は第三体育館へ急いだ。
(おや?)
(おやおや)
(おやおやおや)
(あっ!やっぱり絡まれてる!)
(月島くん。ガンバレー)